【下水道管】耐用年数超過は富山県内市町村管理で370キロメートル以上 点検始めたところも
埼玉県八潮市で道路が陥没しトラックが転落した事故は、県道の下の下水道管が壊れたことが原因とみられています。
KNBのまとめでは、富山県内の市町村が管理する下水道管で耐用年数の50年が過ぎたものは、少なくともあわせて374キロメートルあり、今回の事故を受けて緊急点検を始めた自治体もあります。
下水道管破損での陥没 氷見市でも2021年に発生
埼玉県八潮市で発生した道路の陥没では、地下およそ10メートルに通っている下水道管が破損し、地下に空洞ができたとみられています。
富山県内でも、2021年に氷見市の市道で陥没が発生しました。
古くなった下水道管が破損し、まわりの土砂が管の中に流れ込んだことで、道路を支えていた土砂がなくなり陥没したとみられます。この時はけが人はいませんでした。
耐用年数超過の下水道管 富山県内の市町村管理で少なくとも374キロメートル
KNBがきょう県内の市町村に確認したところ、耐用年数の50年が過ぎた下水道管は、県内4つの市で少なくともおよそ374キロメートルあることが分かりました。
このうち富山市は、管理する下水道管のおよそ7パーセントにあたる、およそ190キロメートルが耐用年数の50年が過ぎているということです。
市は30年以上が経過した下水道管の調査を進めていて、対策が必要とされたおよそ63キロメートルの補強や入れ替えを順次行っているということです。
また高岡市では、耐用年数を超え補修が必要とされる下水道管がおよそ147キロメートルあり、順次交換や補修をすすめています。
今回の事故を受けて来月3日、大口径の下水道管を中心に目視による緊急点検を行うことにしています。
この他、県内では耐用年数を過ぎた下水道管が射水市でおよそ36キロ、南砺市でおよそ1キロあるということです。
耐用年数を過ぎた下水道管がない自治体でも、今回の事故を受けてすでに点検を始めた所があります。
全国で下水道管は老朽化が進み、点検や補修などの対策が不可欠となっています。