きょう8日(水)の県内は、新緑の時期の寒の戻り…「若葉寒」の一日でした。冷たい北風や寒気の流れ込みで、最高気温でも多くの所で20度に届かず、3月並みの肌寒さだった所もありました。

一方、肌寒さとともに、度々雨雲も発生しやすい不安定な天気になる、と当初は見込んでいましたが、実際は、一部で少しにわか雨があった程度にとどまりました。持って行った雨傘を開かないままだった、という方も多かったのでは、と思います。
上空には寒気が流れ込んだものの、地上もしっかり空気が冷えたため、雨雲を発達させる上昇気流が当初の予想ほどは強まらなかったため、とみられます。

ただし、それだけ地上は冷たい空気に包まれています。
このあと夜は、いっそう強い冷え込みに注意…あす9日(木)朝にかけて多くの所で最低気温は1桁となる予想です。
今夜、おやすみの際は、布団をしっかり身体にかけるなどして、寝冷えなどで体調を崩さないよう十分気を付けていきましょう。

空模様の方は、この先、上空の強い寒気は抜けて、次第に高気圧に覆われてくることで、あす9日(木)は各地とも安定した晴天の一日。ほとんど雲のない快晴の時間も多くなりそうです。朝は多くの所で気温が1桁、と、朝の外出では上着が欠かせない冷え込みですが、日中の気温は20度に達する所が多く、昼間は日ざしが心地よい陽気になるでしょう。朝と昼での激しい気温変化に対応しやすい服装選びを心がけて、お過ごしください。

金曜日、そして土曜日の日中にかけては高気圧に覆われて安定した晴天が続きそうです。気温も、金曜日、土曜日の日中は、山口市内で25度以上の夏日の予想、と初夏の汗ばむ暑さも戻っていきます。しかし日曜日は前線の通過で天気が大きく崩れて、ここではまた、雨が少々強く降る可能性もあります。

この先は周期的に天気が変わっていく見通しですが、強い寒の戻りが再び来る気配はなく、晴れると汗ばむ暑さとなる日が多い見込みです。
本格的な暑さのシーズンに備えて、徐々に体を暑さに慣れさせていく取り組みも進めていくと良いでしょう。

（KRY山口放送 気象予報士 山本昇治）