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同居していた女性を殺害し1年以上放置していた男に懲役13年の実刑判決~山口地裁~

2023年10月16日 15:04
同居していた女性を殺害し1年以上放置していた男に懲役13年の実刑判決~山口地裁~

 同居していた女性を殺害し、自宅で1年以上死体を遺棄したなどとして、殺人や死体遺棄などの罪に問われている男の裁判員裁判が16日開かれ、山口地裁は男に対し、懲役13年の実刑判決を言い渡しました。

 殺人や死体遺棄、詐欺などの罪に問われているのは住所不定・無職の森冨晃被告(55)です。

 判決などによりますと、森冨被告はおととし4月、山口市阿東の自宅で同居し内縁関係にあった当時66歳の女性の胸や首などを包丁で複数回突き刺して殺害。その後、死体を毛布で覆うなどしておよそ1年3ヶ月間自宅で死体を遺棄したうえ女性の年金を受給し続けていたとされています。

 山口地裁で開かれた判決公判で、山口地裁の安達拓裁判長は、森冨被告に、懲役13年の実刑判決を言い渡しました。

 検察側の求刑は16年でした。

■これまでの裁判では…

(検察側)
「働かないことを理由に女性が満足な食事を与えなかったことに対して、怒りや憎しみを募らせて犯行に及んだ」と指摘。そのうえで、「女性が寝ていたところ、包丁で胸などを10回以上突き刺すなどしており、強い殺意に基づいた残忍で執拗な犯行である」などとして懲役16年を求刑。

(弁護側)
「犯行当時、男は何らかの精神障害の影響を受けていて、責任能力はなかった」などとして殺人と死体遺棄の罪については無罪を主張。

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