予期せぬテロやバスジャックが発生した場合に備える!バス運転士らが訓練を経験(山口・宇部市)
今年は大阪・関西万博が開かれます。予期せぬテロやバスジャックが発生した場合に備えるとして14日、山口県宇部市でバスジャック対応訓練が行われました。
訓練はバスの車内で刃物を持った男が運転士や乗客を脅し、目的地まで走るよう命令したという想定で始まりました。路線バスでの訓練では、犯人が大声を上げるとすぐ、運転士役が、車内で異常事態が発生したことを知らせる操作を行い、警察に通報する手順が確認されていました。
バスジャックの際、運転士はまず乗客の安全、次に自分の安全を確保して運行を続けることを心掛け、出来る限り犯人の要求に従うことが大事ということです。
この訓練は、県警察本部指導のもと、県内のバス事業者16社から運転士など28人が参加し、犯人は、駆け付けた警察の説得によって身柄が確保されました。
(運転手役は)
「ちょっと怖かった」
「この経験を実際に運転手にアドバイスできる」
(山口県バス協会 藤原徳德行 専務理事)
「こういう実技の訓練を経験することによってどんなことができる、できなかったことが何だったのか。どういうことをやればいいか改めて認識できる」
警察は、こうした訓練を重ねることによって、いざというときに冷静な対応ができるようになってほしいと話していました。