「今後の生徒数の減少を見据えた計画案」山口県教委 柳井・周南地域の県立高を5校から2校に統合へ 県議会に素案示す
県教育委員会は2日、柳井高校や熊毛北高校など柳井・周南地域の県立高校を5校から2校に統合する再編整備計画の素案を正式に示しました。
素案は、県議会の文教警察委員会で示されたものです。
素案によると2つの県立高校に統合されるのは柳井・周南地域にある柳井、柳井商工、熊毛南、熊毛北、田布施農工の5校です。
普通科、商業分野の高校と工業、農業、家庭科分野の高校を2026年度に設置する計画です。
所在地は地域のバランスや生徒の通学などに考慮し、現在の柳井高校と田布施農工高校とする予定です。
県教委は、望ましい学校規模について「1学年4~8学級」といった基準を示しています。
5校のうち、この基準を満たしていないのは熊毛北と熊毛南の2校ですが、“今後の生徒数の減少を見据えた計画案”だと強調しました。
(県教委高校教育課 梅田 憲和課長)
「将来を担う子どもたちに活力ある教育活動の展開や切磋琢磨できる環境づくりなどより質の高い高校教育を提供するためには一定の学校規模の確保を目指した再編整備を進める必要がある」
県教委は対象となる地域で説明会を開くほか、今月中旬からパブリックコメントを実施する予定です。