着工後少なくとも1年半…JR西日本が山陰線の復旧に向けた検討開始へ
去年6月末の豪雨で一部区間が運休となっているJR山陰線について、JR西日本はきょう(29日)、復旧に向けた検討を進めることを表明しました。
被災後、JRが復旧を明言したのははじめてで復旧には少なくとも着工後、1年半かかるとしています。
(西日本広島支社 広岡研二支社長)
「復旧に向けた具体的な検討をこれから進めて参りたい」
これはきょう、JR西日本が定例会見で明らかにしたものです。
JR山陰線は去年6月末の豪雨で線路に土砂が流入したほか、粟野川橋りょうの橋脚が傾くなど69箇所で被災。(こぐし)小串駅から長門市駅が現在、運休中です。
JR西日本は被災した橋りょうの改修を進めるとし、今後、河川管理者である県と工事方法などについて協議するとしました。
橋りょうの復旧は着工から1年半ほどを見込んでいます。
(JR西日本広島支社 広岡研二支社長)
「年度内に着工ができるかというとなかなか難しいところがあると思う。ただ私どもとしてもこういったお話をさせていただくからには進めていきたいということでありますので協議がまとまり次第着工の準備を進めて参りたい」
一方、全線運休となっている美祢線については「13年前にも橋が流された線区。山陰線とは状況は異なる」などと述べ、復旧についての言及はしませんでした。