アユの産卵期を前に 佐波川で産卵場づくり
秋は産卵の季節です。
防府市の佐波川ではアユが産卵しやすいように川底を重機で掘り起こす産卵場作りが行われました。
産卵場作りが行われたのは佐波川にかかる新橋からおよそ1キロ下流の場所です。
きょう(28日)は佐波川漁協の組合員や水産研究センターの職員が見守る中重機によって川底を掘り起こす作業が行われました。
こちらの映像は佐波川でのアユの産卵の様子です。
アユは川の小石に卵を産み付ける習性がありますが近年、川底に砂が堆積し小石が埋まるなどして産卵に適した場所が少なくなっています。
このため佐波川漁協では産卵を前に川底を掘り起こし砂利が広がる産卵場作りを行っています。
重機のあとは大きな石をとりのぞく作業も行われました。
佐波川漁協ではあすも組合員が作業を行う予定です。
(水産研究センター内海研究部 畑間俊弘専門研究員)
「一番良い状態が小砂利、直径が1㎝ぐらいの砂利があって歩くとざくざくと浮き石状態になっているところがアユの産卵場としては最良といわれています。もう少し水量が増えるとここの産卵場が機能を発揮できると思うのでひと雨ほしいところです」
佐波川のアユの産卵は例年10月上旬から始まりピークは10月末から11月上旬ということです。