岩国市美和町の岸根ぐり 夏の猛暑で例年より出荷量は減少 クマを警戒し思うように収穫できない農家も
ことしは夏も猛暑…、「秋の味覚」に影響が出ています。
きょう(2日)出荷式が行われた岩国市美和町の特産「岸根ぐり」。夏の猛暑の影響で例年より少ない出荷量となる見通しです。
1粒が30グラムほどで、クリの中でも最大級とされる「岸根ぐり」。本格的な出荷シーズンを迎えたことからきょう出荷式が開かれました。ことしは8月から9月にかけての猛暑の影響で例年よりも20日ほど成熟が遅れ、出荷量も減る見通しだということです。
ことしの出荷量は6トン程度とみられ、比較的豊作だった2020年の28トンと比べると2割程度に落ち込んでいます。(JA取扱分)
またこの秋は美和町でクマの目撃が相次いでいることから、警戒のため、思うように収穫できていない農家もあるといいます。
(JA山口県岩国統括本部 明本收二くり部会長)
「高温障害といいますか、収穫量は少なかったがクリの質は良い」
味は例年に劣らず甘くてまろやかだという岸根ぐり。
きょうは890kgが京都や福岡などの市場に出荷されました。