「獺祭」宇宙へ 国際宇宙ステーションで醸造試験実施…「ゴールは月で酒造り」
獺祭で知られる「旭酒造」が、「人類初」の事業に乗り出します。
なんと「宇宙」、国際宇宙ステーションで、日本酒「獺祭」の醸造試験を行うというんです。
このプロジェクトは人類の月への移住を見越して、将来的に米と、月にあるとされる水を使って月面で「獺祭」を造るために行うということです。
来年(2025年)後半にも酒米と麹、酵母を入れた醸造装置をロケットで打ち上げ、軌道上で宇宙飛行士が仕込み水と混ぜ合わせて発酵がスタート。
国際宇宙ステーションに到着後、月面の重力を再現した日本実験棟「きぼう」内部でもろみの完成を目指す計画です。
宇宙空間での日本酒造りは人類初ということです。
(旭酒造 桜井一宏社長)
「山口県の皆さんも含め、応援してくれたからこそこういった挑戦ができる。月でお酒を造ることをゴールに据えて、まずはお酒ができるか分からないから、発酵できるか実験する」
「きぼう」で発酵させたもろみは冷凍状態で地球に持ち帰り、100ミリリットルのボトル「獺祭MOON 宇宙醸造」1本を1億円で販売。
全額、日本の宇宙開発事業に寄付するということです。