豚熱発生で自粛のジビエ出荷11月から順次再開 山口
家畜伝染病の「豚熱」について山口県内では2022年3月に岩国市で野生のイノシシから初めて確認されこれまで13の自治体で87例確認されています。
確認地点から半径10キロ圏内はイノシシを捕獲してもジビエ利用への出荷は自粛されていますが県は11月1日の猟期を前に再開できる条件を決めました。
これは感染症の研究機関や猟友会がメンバーとなっている検討会で決まったものです。
捕獲したイノシシのジビエ利用を再開する条件についてはPCR検査で陰性が確認された個体で再開の時期はそれぞれの市町で最初の発生確認から550日が経過した場合などとしました。
利用を再開したい事業者は事前に県に申請し県による現地確認などを経てイノシシの利用が出来るようになります。
他の県では国が示した手引きに基づきすでに再開しているところもあり県も来月からの猟期に合わせ再開条件を決めました。
(農林水産政策課 藤井孝調整監)
「捕獲されたイノシシの有効活用も大事なことですので養豚場等への拡散を防ぎながらジビエの有効活用も進めたい」
イノシシの猟期は来月1日から来年3月末までで感染確認区域で再開可能となるのは岩国市や周南市など6つの自治体です。
■豚熱の感染確認区域のうち猟期中にジビエ利用が可能となる6市町
発生 再開可能日
岩国市 2022/3/17 2023/ 9/18
和木町 - (2023/ 9/18)
周南市 2022/3/30 2023/10/ 1
下松市 2022/5/26 2023/11/27
柳井市 2022/6/13 2023/12/15
光市 2022/8/18 2024/ 2/19
※岩国・和木・周南はすでに550日経過しているため今年度は11月1日から利用可能(未発生の和木は隣市・岩国の発生を考慮)