警察官や検察を名乗る人物から相次いで電話が…うそ電話詐欺で山口・防府の80代女性がキャッシュカード被害

警視庁の人間をかたる人物から「あなたはマネーロンダリングにかかわっています」などと言われた防府市に住む80代の女性がキャッシュカードをだまし取られるうそ電話詐欺の被害にあいました。
だまし取られたキャッシュカードを使って300万円余りが引き出されたということです。
被害にあったのは防府市に住む80代の女性です。
ことし1月、女性の自宅の固定電話にNTTの人間を名乗る人物から「あなたの電話はブロックされます。」「詳しいことは警視庁のものから電話があります。」などと言われたということです。
その後、携帯電話やLINEを通して女性に対し、警視庁の人間を名乗る人物から「あなたはマネーロンダリングにかかわっています。」「刑事罰の対象だが、優先調査をすれば逮捕を免れることができます。」という内容や、検事を名乗る人物から「あなたの情報が必要です。」「あなたの預金を一つの口座に集めてください。」「その口座のキャッシュカードを使って調査します。」という内容の連絡があったということです。
話を信じた女性は複数の口座の預金を一つの口座にまとめたうえで、2月4日に自宅の郵便受けにキャッシュカード1枚を入れたところ、そのカードが回収されだまし取られたということです。
その後の調べで、だまし取られたキャッシュカードを使って2月21日から27日のあいだに7回に分けて岡山県内と東京都内の金融機関のATMから計308万円が引き出されていたことが分かったということです。
相手側とのやり取りが途絶えたことを不審に思った女性が警察署に相談して被害が発覚しました。
警察では、電話などでお金の調査をすることや、キャッシュカードの提出を求めることはありえないとして、そのような場合は警察や家族に相談するように呼びかけています。