山口県内の児童虐待 昨年度の認定件数は過去最多の852件 半数は「心理的虐待」
昨年度、山口県内で児童虐待と認定された件数は852件と過去最多でした。
そのうち心理的虐待が433件と全体の半分を占めています。
山口県こども家庭課によると昨年度、児童相談所に寄せられた相談のうち、虐待として認知されたのは852件で、前年度に比べ164件増加し過去最多となりました。
この理由についてこども家庭課では「児童相談所への通告自体も1588件と過去最多で、通告の意識が高まっていることも要因と思われる」としています。
また、虐待の種類別では、心理的虐待が433件と半数以上を占めています。
次いで身体的虐待が34.3%、ネグレクトが13.6%などとなっています。
虐待を受けていたのは小学生がもっとも多く36.7%。
3歳から就学前の幼児が22.1%、中学生が17.6%となっています。
一方、虐待していたのは実の母親が最も多く49.6%、次いで、実の父親が39.1%となっています。
相談の経路別では警察からが最も多く40.4%、学校が25%などとなっています。
一時保護の必要があると判断されれば、児童養護施設や里親のもとで一時保護する対応を取っているということです。