20代の女性巡査長が業務上知り得た情報を知人男性に漏えい… 地方公務員法違反の疑いで書類送検
知人男性に業務上知り得た秘密を洩らしたとして、山口県内の警察署に勤務する20代の女性巡査長が1月30日、地方公務員法違反の疑いで書類送検されました。
女性巡査長は停職3か月の懲戒処分を受けています。
地方公務員法違反の疑いで書類送検されたのは、山口県内の警察署に勤務する20代の女性巡査長です。
県警監察官室によりますと、女性巡査長は去年4月、知人男性に対し、自身が業務で取り扱った事件情報などを携帯電話のコミュニケーションアプリで複数回送信し、業務上知り得た秘密を洩らした疑いがもたれています。
県警は去年6月下旬、女性巡査長と知人男性との間におけるトラブルを認知し、その処理過程で今回の事案を把握。
その後、県警が任意で捜査を進め、1月30日にこの女性巡査長を地方公務員法違反の疑いで書類送検しました。
県警の調べに女性巡査長は容疑を認めていて、動機については「知人男性に警察の仕事を理解してもらうためだった」と供述しているということです。
県警によると、今回の情報漏洩による事件捜査への支障はなかったということです。
また、女性巡査長は去年6月、警察署内で県警が管理する相談情報を私的に利用するために不正に照会する内部規定違反も起こしていたということです。
これらを踏まえ、県警は1月30日付けで女性巡査長を停職3か月の懲戒処分としました。
県警の末永徹哉首席監察官は「警察官がこのような事案を起こしたことはもってのほかであり、県民の皆様に深くお詫びを申し上げます。この度の事案を重く受け止め、今後、業務管理の徹底を図るとともに、職員に対する実効ある職務倫理教養や身上指導に取り組み、 県民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。