周南市文化振興財団の元経理担当職員を起訴 金融機関の残高証明書を偽造の罪
周南市文化振興財団で1億4000万円余りの使途不明金が見つかっている問題。
使途不明金にかかわったとされる67歳の元職員の男が財団の預金口座の残高証明書を偽造したなどとして起訴されていることが分かりました。
有印私文書の偽造と行使の罪で起訴されているのは周南市文化振興財団の元職員(67歳)です。
起訴内容などよりますと財団の経理業務を担当していた被告は2018年度から2021年度までの会計監査の際に財産目録上の資産残高より実際の資産残高が少ないことを隠すため金融機関が発行した残高証明書を書き換え偽造したとされています。
被告は毎年、会計監査前に、年度をまたぎ、4月から5月の間に金融機関が発行した定期預金口座の残高証明書の日付を消しゴムで消した上で事前に入手していた金融機関の感圧紙を用いて3月31日に書き換え偽造。
正当な書類として会計監査の監事に提出したとして有印私文書の偽造と行使の罪に問われています。
山口地検は認否を明らかにしていません。
周南市文化振興財団の1億4000万円を超える使途不明金には被告ら2人の元職員が関与したとされています。
もう1人の元職員(56歳)は集金と偽り取引先からおよそ30万円をだました取った罪で今月逮捕・起訴されています。
警察などは使途不明金について業務上横領の疑いで捜査を進めています。