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鹿児島・宮崎に線状降水帯発生予測情報 山口県も28日(火)午前は一時強雨 大雨シーズンへの心構えを高めて!【山口天気 夕刊5/27】

2024年5月27日 19:27
鹿児島・宮崎に線状降水帯発生予測情報 山口県も28日(火)午前は一時強雨 大雨シーズンへの心構えを高めて!【山口天気 夕刊5/27】

気象庁は、線状降水帯の発生による集中豪雨で大雨災害の危険が高まった際に、半日前を目途に線状降水帯の発生予測情報の発表を行ってきました。2022年から始まった、この情報は、「九州北部地方」など地方単位での発表でしたが、きょう27日(月)から、「山口県」など都道府県単位に対象地域を絞り込んで発表される運用が始まりました。

当初は、この地域を絞り込む運用は、28日(火)から始まる予定で準備が進められてきましたが、急遽、1日早まりました。前線による大雨が目先で予想されていることでの緊急的な対応で、気象庁は、奄美地方を含む鹿児島県、そして宮崎県であす28日(火)の日中にかけて、線状降水帯発生の可能性が高まっている、という予測情報を発表しました。さらに活発な雨雲は九州南部のあとは、四国や近畿方面にも広がる予測にもなっており、今後も太平洋側を中心に、さらに線状降水帯発生の危険が高まるエリアが、広がってくるおそれがあります。

県内は災害のおそれがあるような極端な大雨までの心配まではないものの、九州南部付近に進んでくる低気圧や前線の影響で、今夜遅くから再び雨が降りやすくなり、四国に近い県東部ほど、あす28日(火)の朝は一時激しい雨になることもありそうです。県内の雨は、昼過ぎには雨は止んでくる見通しですが、九州や近畿方面などと繋がる交通機関などに大雨の影響が広がってくる心配がありますので、遠出の予定がある方など、交通情報には十分ご注意ください。

また、27日(日)にフィリピン付近で発生した台風1号が、今後、日本の南から伊豆諸島付近を通過していく見通しです。この度、太平洋側のエリアで大雨が見込まれるのはこの台風からの湿った空気の流れ込みが強まることも影響しています。県内への台風の直接の影響はないものの、東海、関東方面では、台風北上も加わることでの極端な大雨も、今後は心配なところです。

あす28日(火)の県内は、朝の通勤通学の時間は、車の運転はワイパー全速力でも前が見えづらくなるような、激しい雨が降る心配があります。車の運転などは、慎重に、そして時間にゆとりを十分持っての行動をお願いします。午後は雨は止んできますが、日中の気温は20度前後に止まり、ここ数日よりは空気ヒンヤリの一日にもなりそうです。体を濡らして体調を崩さないよう、十分気を付けましょう。

水曜日、木曜日は晴天の一日で、昼間は日ざしが少々暑く感じられそうですが、金曜日は再び前線の影響で雲が増え、少々雨が降る可能性も。週末は、また晴れてきますが、日差しのわりには北風が吹いて、気温の上がり方は鈍い見込みです。目先はまとまった雨でも、6月に入ってからは、しばらく前線は南で停滞しやすく、県内の梅雨入りは、まだもう少し先、とみています。

「線状降水帯発生予測」が出たら何をすべきか?

今回、山口県は線状降水帯発生予測の対象地域にはなっていませんが、大雨シーズンに向けて、心構えを高める準備は進めていきたいところです。もし県内で発生予測情報が出た場合は、「災害発生につながる雨になるかも」「今夜は避難が必要になるかも」などと、危機感、心構えをしっかり高めましょう。

そして、何から逃げるのか。山やがけの近くなら土砂災害、川が近いほど洪水など災害のタイプにより危険個所が変わってきます。ハザードマップなども活用して自宅や職場、また、避難場所への道のりなどで災害のリスクを確認しましょう。

また、どこに避難するのか、避難する場所は、学校や公民館などに限らず、安全を確保できるなら、ご近所さんのお宅や、自宅の2階などでも構いません。速やかに避難できる場所をあらかじめ考えておき、いざというときに速やかに避難できるような準備を進めましょう。

危険が迫ってきた時に、ためらうことなく安全確保の行動が行えるように…防災情報を上手に役立てながら、大雨のシーズンを無事に乗り越えて頂ければ、と思います。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

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