×

【山口天気 夕刊12/6】夜中の雨を境に、7日(木)朝は季節外れの「黄砂」飛来か!?  なぜ師走に黄砂が飛来する?

2023年12月6日 19:53
【山口天気 夕刊12/6】夜中の雨を境に、7日(木)朝は季節外れの「黄砂」飛来か!?  なぜ師走に黄砂が飛来する?

きょう6日(水)の山口県は、午前ほど日ざし十分でしたが午後は雲が次第に目立ってきました。
気象衛星による雲画像を見ると、朝鮮半島~東シナ海を横切る前線の雲が、徐々に県内に迫っています。
また、その雲の後ろ側で、陸地や海の上が少しボンヤリ写っている所があることにも注目です。
ここには大陸で巻き上げられた「黄砂」が漂っているとみられます。

山口県は、まず今夜遅く、前線や気圧の谷の通過で、少々強く降る雨や雷、突風などへの注意も必要です。

あす7日(木)の夜明け前には雨雲は通り過ぎ、日中は急速に天気は回復、とみられますが、雨雲が通り過ぎた直後の、あす明け方頃から朝にかけて黄砂が県内にも飛来し、少し霞む空となる予想です。
ただ、黄砂は長く漂うことはなく、昼以降は、もう気にならない程度に薄まる、と見ています。

黄砂飛来は一時的ではありますが、車が汚れてしまったり、アレルギーをお持ちの方などは注意が必要になるなどの影響は心配なところです。
日中はスカッと晴れ渡ってくる見込みで、遠くの見通しが良くなるくらいに黄砂が薄まれば、洗濯物の外干しも問題ありませんが、晴れるわりに西寄りの風が少々冷たく、最高気温は15度前後止まりで、夜は朝より冷え込む所もあるため、外出時の服装選びなど、ご注意下さい。
海上は、あす日中にかけてやや強い風とともに高波にも、船舶などご注意下さい。

ところで、なぜ師走なのに、季節外れの黄砂飛来となるのか…今年は特に中国奥地の広範囲で、先月後半が極端な少雨で地面が乾燥し、砂が舞い上がりやすい上に、暖冬傾向で例年より日本付近で西から東の風が吹きやすいことが、季節外れの黄砂が飛来しやすい要因となっている模様です。
今年は先月も、福岡と那覇で黄砂を観測しています。

さらに、あす7日(木)の一時的な黄砂飛来だけでなく、今週末頃も、県内に来るかどうか微妙なところではあるものの、北日本から日本海沿岸中心に黄砂が飛来する可能性が出てきています。
今週末にかけて県内は季節外れの暖かさが見込まれますが、そんな極端な暖冬傾向も、季節外れの黄砂との関わりがあるかもしれません。
この冬、黄砂の動向も要注意、と心得ておきましょう。

金曜日は朝の底冷えは少々厳しいものの、昼間は日ざしの温もりが感じられる陽気に。
週末も晴れたり曇ったりで、最高気温が20度に届く可能性があるなど、季節外れの暖かさになる見込みです。
ただし天気変化は小刻みで、週明けは天気が大きく崩れ、来週は晴れる日が少なめ、とみられます。
今週末の暖かな陽気は、早めの大掃除などに有効活用していくのも良いでしょう。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

    山口放送のニュース