山口県警は6日、うそ電話詐欺の犯人との実際の電話での会話を編集した動画を公開しました。

（動画）
「NTTファイナンスより重要なお知らせです。現在ご利用中の電話回線にて未納料金が発生しているため、法的措置へ移行します」

　山口県警が開したのは、うそ電話詐欺のうち音声ガイダンスを利用した不審電話の一部です。

　県警では今年になって、音声ガイダンスを利用したうそ電話詐欺の手口が増えていることから、犯人との電話の実際のやりとりを公開することで、注意喚起と被害防止を目指すとしています。

　音声データを提供したのは下関市に住む70代の男性で、ことし10月、スマートフォンに着信があり、音声ガイダンスに沿って操作を行ったということです。

（男性）
「未納が、何の未納があるっちゅう？」

「はい、こちら総合情報サービスをいただいておりまして、こちらのご利用料金が、1年間長期未納ということで」

（男性）
「なんなんかねそれ」

「わかりました、それではあすの日付で民事訴訟手続きを行いますので今後そちらの方でご精算されますでしょうか」

（男性）
「ちょっと意味が分からんのよ」

　男性は不審に思い、電話を切ったため被害はなかったということです。

（県警生活安全企画課　藤原英明次長）
「最終的に裁判になりますよってこれは払わなきゃいけないのかという気持ちにさせる、誤った認識にさせるというところが ポイントとなってきますので」「犯人はこうやってくるんだなということが事前に分かっていれば、備えになると思う」

　この動画はYouTubeの県警公式チャンネルで公開されています。