新しい捕鯨母船「関鯨丸」が下関を出港 ナガスクジラも捕獲の対象となる見通し
今年3月に完成した新しい捕鯨母船「関鯨丸」が初めての漁を行うため、21日、下関を出港しました。
捕鯨母船「関鯨丸」は、東京の捕鯨会社・共同船舶が下関市の旭洋造船で建造を進めていたものです。
市内で開かれた初出漁式では、近くの名池保育園の園児が踊りや歌を披露しました。
「大きなクジラ捕まえてきてね。けがをしないで…。」
「関鯨丸」は下関を出港後、東京を経由して東北沖から北海道沖でキャッチャーボート1隻と共にクジラを捕獲します。
今シーズンの捕獲枠はニタリクジラとイワシクジラ合わせて212頭ですが、今後、新たにナガスクジラも捕獲の対象となる見通しです。
ナガスクジラはシロナガスクジラに次ぐ大型のクジラで、関鯨丸は70トン級のナガスクジラも引き揚げられるよう設計されています。
(所社長)「期待感はとても大きい。ナガスクジラを捕ることを前提としてつくった船なので、ナガスクジラを捕らしていただかないとこの船で利益を出すことはできません。ナガスクジラを捕れるであろうところまできた。まだ頭数の発表がないので、なるべく多くのナガスクジラが捕れることを期待しています。」
(野島船長)「操縦性能がすごく向上している。操船はすごくやりやすい。小回りが結構きく。クジラを我々も見て追いかけるので、操縦性能が良い方が見失わない。小回りがきくとやりやすい。」
関鯨丸が母港である下関に戻ってくるのは、今年12月中旬の予定です。