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「地域の足」徐々に復活 元の生活へ奥能登~金沢特急バス一部再開

2024年1月25日 21:15
「地域の足」徐々に復活 元の生活へ奥能登~金沢特急バス一部再開

地震の被害が深刻な奥能登と金沢市を結ぶ特急バスの運行が25日、一部の路線で再開しました。
「地域の足」が徐々に復活し、元の生活を取り戻すための歩みが続いています。

25日朝7時半ごろ。金沢駅のバスターミルに入ってきた1台のバス。
金沢市から珠洲市、輪島市、能登町へと向かう特急バスです。
運行が再開し、2次避難をしている人などが乗車しました。
現在は奥能登へ向かうことができる唯一の公共交通機関です。

昼前、輪島市で記者が中継をしていると金沢を出発したバスが到着。
輪島市と珠洲市までの所要時間は4時間から5時間かかるということです。

■北陸鉄道・宮岸武司社長
「1日も早く復興の役に立ちたい。少しずつでも日常が近づくことを感じられる。これが非常に大事なことだと思っている」

運賃は約1か月間無料。被災した人とその親族は優先的に乗ることができます。

また、こちらでも新たな動きが…

■YTV・木村智子記者
「雪が降る中、仮設住宅の建設が 始まりました。こちらのエリアには45戸の住宅ができるということです」すでに30戸の仮設住宅が着工している七尾市。
25日はこの場所を含めて新たに2か所、珠洲市でも2か所で建設が始まりました。
いずれも2月下旬の完成を見込んでいます。

石川県は3月末までに1300戸の仮設住宅で入居を始める予定で、今後も建設を急ぐ考えです。

■七尾市の避難者(60代)
「そこらじゅうひび割れているし外も中も。自宅が無理だから、仮設住宅に しばらく置いてもらってそれから(今後のことは)それから考えるかな」

一方で、復旧を妨げているのは24日までに積もった雪。
内灘町は、深刻な液状化によって除雪車が入れず道路には雪が残ったままになっていました。さらに。

■RNB・清家陸記者
「こちらの道路はまだ雪が積もっ ています。本来、雪を解かすための消雪装置も水が出ない状態です」

車を運転する住民にも不安が募ります。

■内灘町民
「傾斜が10度から20度、道路が傾いているので、こういう凍結状態になった時は一番車は危ないですよね。スリップが一番怖いので、あまり遠いところに乗ったりしないようにする」

内灘町によりますと、町内に設置している装置の半分ほどが使えない状態で、復旧の見通しは立っていないということです。

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