地震後初めて開かれた定期市 津波跡残る能登島に立ち上る炊き立てご飯の湯気
七尾市の能登島で毎月開かれていた定期市がきょう地震後初めて開かれました。
日常を取り戻すためにー
目の前のできることに取り組む島民たちの姿がありました。
津波が押し寄せた跡が残る七尾市能登島。
冷たい雨が降る中。
地元の食品加工の工房では炊き立てのご飯の湯気が立ち上ります。
「ねねの会」です。
地元の食材を使った総菜などを販売する定期市を月に一回開いていて、地震後初の開催となったきょうは待ちわびた常連たちがさっそく訪れました。
生き活き工房ねねの会・海老恵子 代表:
「みなさん次の日に来てこのへんまで泥になったりあれしたりしてひどかったよってメンバーの人が・・・」
ねねの会では工房が津波で浸水し、電動シャッターも壊れるなどの被害を受けました。
半分しか開かなくなったシャッター。
頭をぶつけてしまうお客さんもいましたが、きょうは、そこに笑顔が。
地震の前と同じことができるよろこびをかみしめていました。
「しばらく来られなかったが「おお、やっていると思って」飛んで来たんだ」
「素朴な味なんだよみんな昔ながらの…それが一番だ」
「この先どうなるかという感じの時に“ねねさん”がこうやってまた再開してうれしい」
能登島では現在も島の大部分で断水が続いていますが、定期市の再開が復興の足がかりになればと期待を込めます。
生き活き工房ねねの会・海老恵子 代表:
「“また元気出してね”“はやく元気になってね”“能登島来てね”って言ってさっきお別れしたが“また来るよ”って言ってみんなで楽しんだ。おいしかったよとか言われるのが励みでまた次のステップにしたい」
「また頑張らないとあかんなまた行きたいと思っていたよかったわ」
ねねの会では来月20日も定期市の開催を予定しています。