自らも被災し休館続く老舗旅館…「加賀屋」がボランティアに布団を提供
地震の影響で休館している和倉温泉の「加賀屋」からきょう、輪島市の菓子店に布団が提供されました。
ボランティアが寝泊まりする際に役立てられるということです。
旅館から運び出されてきた敷布団に掛け布団。
30組の布団を提供したのは、七尾市和倉温泉の旅館「加賀屋」です。
加賀屋も、地震で被害を受け、休館が続いていますが、ボランティアとして駆けつけてくれた人たちの助けになりたいと、提供を決めました。
加賀屋・道下範人支配人:
「やっぱりボランティアといっても大変な作業だと思うので、大荷物など重たい物を持ったりされていると思いますから、ゆっくりと休んでいただきたい思います」「あたたかいですよ」
布団を積んだトラックが向かった先は輪島市の菓子店。
店の2階にある空きスペースをボランティアの宿泊場所として貸し出していて、布団が届いたことで最大15人から20人を受け入れられるということです。
柚子餅総本家中浦屋・中浦政克社長:
「いま現在、個人のボランティアを宿泊付きで受け入れるという仕組みが成立していないので、宿泊付きのボランティアさんは活動時間が延長されますし、またその分だけ市民の皆さんに貢献できることにつながると思います」
ボランティアからも…。
「寝泊まりするところさえあれば、こちらでの活動時間が長くなるので、ありがたいと思います」