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災害時やへき地でのお産を守る 産科救急に携わる医療従事者たちの学術集会

2024年9月28日 18:02
災害時やへき地でのお産を守る 産科救急に携わる医療従事者たちの学術集会

災害時やへき地でのお産の安全を守るため、産科救急に携わる医療従事者たちの学術集会が島根県・隠岐の島で開かれ、七尾市の医師らも参加しました。


七尾市のNPO法人が開いたこの学術集会には全国から産科医や助産師などおよそ270人が参加しました。

この中で、七尾市にある恵寿総合病院の新井 隆成 医師が元日の地震で甚大な被害に直面した能登でのお産について報告しました。

お産を扱う能登の病院では唯一、ライフラインが維持された恵寿総合病院では地震発生後も奥能登からの妊婦を受け入れていましたが、新井医師は「職員自らも被災する中で、どこまで継続できるか、常に判断を迫られていた」と当時の心境を振り返りました。

こうしたなか、研修プログラムを通じたネットワークや災害医療の支援団体から産科医や助産師47人が支援に入り、恵寿総合病院では地震からの3か月間で、19人が無事出産しました。

新井医師は能登のお産を守った支援に感謝を伝える一方、今回の能登半島地震では「行政や学会を通じた人的支援を得られなかった」として今後の課題を指摘しました。

最終更新日:2024年9月28日 18:12
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