能登まで響け 被災した和太鼓奏者 百万石まつりに向け…
廃校になった小学校の体育館で静寂を打ち破り鳴り響く和太鼓の音。輪島市出身のプロ和太鼓奏者今井 昴さんです。
今井さんは6月1日、百万石行列の出発式を彩る和太鼓の大合奏に打ち手の一人として参加します。
今井 昴さん:
「最初は太鼓のことは考えられなかった」
地震発生から4か月の間、避難所で暮らしていた今井さん。太鼓を練習できない日々が続いていましたが、一緒に避難していた人たちに背中を押されたといいます。
今井 昴さん:
「「太鼓叩かないの?」とか「百万石まつり」でないの?と言われた」
奏者のオーディションにも合格し、今は限られた時間の中で本番に向けた練習に打ち込んでいます。
今井 昴さん:
「力を与えるではないけど僕も私も頑張ろうと思えるような演奏にしたい」
あす31日に開幕する金沢百万石まつり。
6月1日の百万石行列は能登の思いを背負って打ち鳴らす今井さんの太鼓を合図に金沢駅前を出発します。