浜開き前に海の安全祈願祭 地震の影響で奥能登の海水浴場は軒並み中止も…石川県
宝達志水町の今浜海水浴場では、来週16日の浜開きに向け関係者が今シーズンのにぎわいと安全を祈願しました。
昨シーズンは、去年5月に珠洲で震度6強を観測した地震や千里浜なぎさドライブウェイでの通行規制が多かったことなどから入り込み客は過去最も少ないおよそ2万7000人に。
地元の浜茶屋は、ことしこそは、と期待していましたが。
ビーチハウスルアナ・西直春 オーナー
「平日なんてほとんど車いませんよ。感覚的には10分の1くらい」
浜茶屋を営む西直春さんによると能登半島地震の影響で訪れる人は大幅に減少。海水浴シーズン中も3分の1以下になる見込みだと話します。こうした中、西さんの店ではある対策が。
「インスタ映えのどこでもドアです。ピンクのどこでもドアです」
元日の震災後、自作の「どこでもドア」を設置。若い世代を中心に「インスタ映え」を求めて訪れる人が増えているといいます。
さらに。
「ビーチをピンクにしようかなと色々考えてます」
集客につながればといろいろ試行錯誤しています。
「今年はこれでインスタ映え間違いなし。元気にしますよ。頑張ります」
今浜海水浴場は来週16日に開設されます。
ことし県内で開設される海水浴場は11か所。
奥能登2市2町では能登町の五色ヶ浜だけが開設される予定で、去年まで開かれていたその他の海水浴場は、能登半島地震による施設の損壊や地盤の隆起の影響で開設ができませんでした。
海水浴場が開設されない場合は監視員がおらず、救護室なども整備されていないため、七尾海上保安部では、こうした場所では海水浴を控えてほしいと注意を呼び掛けています。