×

新幹線延伸で混雑する金沢駅 “いしかわの玄関口”守る「鉄道警察隊」の任務に密着

2025年4月15日 10:07
新幹線延伸で混雑する金沢駅 “いしかわの玄関口”守る「鉄道警察隊」の任務に密着
北陸新幹線が去年、敦賀まで延伸し、利用者が増加している金沢駅。その石川の玄関口の安全を守る警察官がいます。鉄道警察隊、彼らの任務に密着しました。

北陸新幹線・金沢開業から10年、敦賀延伸から1年を迎えたことし。

1日に約4万人が乗り降りする金沢駅で、日々その安全を守る警察官がいます。

石川県警本部鉄道警察隊・高畠 行敏 隊長:
「警察官のこの制服の姿を見せることによって、気になる点があったら実際に声かけして、職務質問させていただいています」

金沢駅構内に拠点を構える石川県警の鉄道警察隊、通称“鉄警隊”。

不審物をはじめ、スリや置き引き、それに盗撮といった駅構内で発生するさまざまな事案に対応する専門部隊です。

道案内はもちろん、写真撮影に夢中になる観光客には…

「これ、気を付けてください。置き引きとか気をつけてください。パーッと取られないように気をつけてください」

置き引き被害を防ぐため、注意を呼びかけます。

敦賀への延伸効果もあって先月までの1年で、990万人と過去最多を記録した北陸新幹線の利用者数。

ただ、その一方で、管轄する金沢東警察署管内の刑法犯の認知件数は、過去5年で最多に…

そのうち、金沢駅周辺で発生した件数は2、3割を占めるといいます。

こうした中、県警がいま、力をいれるのは…

「敦賀警乗に出発します」

新幹線の車内に乗り込む“警乗”と呼ばれるパトロール。

不審な人物がいないか、座席下、荷物棚に不審物がないかなど鋭い視線を向けます。

この日の警乗は金沢駅から敦賀駅まで。

「ごみに紛れたら物がわからなくなるので、誰の目にもつかないので、悪いことする者にとっては隠し場所」

そして、鉄警隊がいま最も対応に追われているのが…

「ツルガ…OK」
「シラカワゴウ…」
「バスの案内で… 一緒に案内してあげます」

急増するインバウンドへの対応です。

新幹線の出発を前に混雑する改札口では…

「台湾の人ですか」
「東京に行きます」

「大きい荷物を持っていたので気を付けるよう声かけました」

外国語を駆使して、犯罪の取り調べなどを行う”国際捜査官”を経て、2年前、鉄警隊に配属された桑名隊員。

一緒に見られているニュース
おすすめ