能登半島地震の被災者のペットをキレイに ボランティア「トリマー」に密着
今年6月 能登町。この日行われていたのはボランティア団体による物資の支援。
「パウチとか、缶詰もあるので。あとおもちゃ。」
「こっち、やってみようか。良いですか?」
「どうぞどうぞ。何個でもどうぞ。」
「助かります。」
男性が手に取ったのは、イヌ・ネコ用のにぼし。実はこの日集められた支援物資は犬や猫のごはんなどペット用品ばかり。ペットを飼っている被災者のための支援が行われていました。
「ひもが欲しい!」
こちらの女性が必要としていたのは…新しい首輪とハーネス。さっそく、つけてみる事に。
「あ、いいじゃんいいじゃん!」
地域のお店も営業が再開するなどしていますが、入手が難しい物も多いといいます。犬を抱え訪れたこちらの女性は…
「ボス君ですね。いつぶりですか?カットされるの。」
「カットは半年ぶり?かな?」
女性の飼い犬、ボスくん。ボランティアスタッフへと預けられます。そして始まったのは…軽トラックの中で、トリミング!スタッフの女性が手際よく、毛をカットしていきます。
「ボスかっこよくなってきたよ~!!」
トリミング設備の備わった車が2台持ち込まれ、ボランティアトリミングも行われていたのです。
ボスくんと飼い主さんは、能登町で被災。家が全壊し、今は町内にある実家で生活をしているといいます。
「いつも珠洲の方の(トリミングサロンに)行ってたんですけど。行けなくて。」
去年12月にトリミングをしたきり、お手入れができない状態が続いたというボス君。半年ぶりのお手入れです。
1時間後…
「終わった!」
完成!顔周りがとってもスッキリしました!
「お空見えるようになったよ!」
「ありがとうございます!」
この日トリミングに訪れたのは、10匹以上。みんな、数か月ぶりのお手入れです。キレイになった我が子を見て、飼い主さんたちからは自然と笑みがこぼれます。
「かわいくなった!耳とか!!」
こちらの女性も…
「ありがとうございます。かわいくなって。申し訳ない。ありがとう。助かりました。」