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「これで3往復目」壊れた家具などの仮置き場にトラックの列…復旧・復興につながる動き各地で

2024年2月2日 20:05
「これで3往復目」壊れた家具などの仮置き場にトラックの列…復旧・復興につながる動き各地で
能登半島地震の発生から2日で33日目です。被災地につながる能越自動車道の一部区間の通行止めが解除されるなど、復旧・復興につながる動きが各地で見られました。



NNN取材団 梅原望記者(2日)
「軽トラックの荷台から冷蔵庫やテレビなどの家電がおろされています」

珠洲市蛸島町にある鉢ヶ崎海水浴場の駐車場に開設された仮置き場に、2日朝、壊れた家具や家電などが軽トラックで運び込まれました。

利用者「感謝です。そうしないと捨てる場所がないんで」
利用者「これで3往復目。津波でやられたから、ほとんど使い物にならない」

珠洲市によりますと、初日の1日は、90台の車が訪れましたが、去年5月の地震の際の開設初日と比べると、2割ほどにとどまっています。市内の住宅被害は全壊や半壊、それに一部破損、あわせて5200棟あまりに上り、今回の被害が大きすぎるあまり、片付けに着手できていない人が多いということです。

仮置き場の利用時間は午前9時から午後3時までで、今後、飯田港などにも開設する予定です。

被災地の復旧作業の大きな後押しになる動きも――

NNN取材団 属ちひろ記者(2日)
「先程、こちらの道路の通行止めが1か月ぶりに解除され、車両が続々と入っていきます」

2日、通行止めが解除されたのは、能越自動車道の穴水インターチェンジ~のと里山空港インターチェンジまでの輪島方面行きです。これに伴い、のと里山空港インター~のと三井インターとの間が、輪島方面への一方通行に切り替わり、穴水インター~のと三井インターまでが一本につながりました。

金沢河川国道事務所 水野力斗 計画課長
「被災地への移動が円滑になりますので、被災地の復旧・復興の支援につながる工事関係車両ですとか、支援車両の移動が円滑になるかと思います」

ただ、至る所に段差や仮復旧の場所があり、最高速度は40キロに規制されています。石川県は「支援物資の輸送などを円滑にするため、不要不急の用事で能登に入ることは控えてほしい」と呼びかけています。

1月31日、県内で初めて完成した輪島市の仮設住宅。その内部が2日、報道陣に公開されました。

NNN取材団 杉本汐音記者
「仮設住宅の中にはヒーターが完備されていて、さらに窓ガラスは三重構造となっています」

「キリコ会館多目的広場」に完成した18戸の仮設住宅は、2DKが14戸、4DKが4戸で、輪島市では、高齢者や子どもがいる家庭などを優先的に受け入れるとしています。

各地で復旧作業が進む中、被災地では、あたたかな交流が生まれています。

三重県の大友陽平さんは、車中泊しながらボランティアを続けています。およそ1週間前に志賀町での活動で知り合った男性のもとを再び訪れました。

三重県からのボランティア・大友陽平さん
「1回できた縁なので、2時間くらいしか作業できていないのですが、大事にしていきたいと思います」

大友さんは、今月6日まで車中泊しながら、ボランティア活動を続ける予定です。

自宅が倒壊し妻と長女を亡くした楠健二さん。楠さんは連日、輪島市の自宅を訪れ、2人の遺品の捜索を行っています。2日も親戚夫婦とともに遺品を探しました。

妻と長女を亡くした楠健二さん
「10日までしかいられないんですよ」
「ずっといたいんだよ、見つかるまで」

ひとつでも多く、2人との思い出の品を見つけたい――

楠さんの捜索は続きます。

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