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カーテンのなくなった被災地の教室で授業を受ける子どもたちのために

2024年3月5日 19:13
カーテンのなくなった被災地の教室で授業を受ける子どもたちのために
カーテンのなくなった教室で授業を受ける子どもたちのために大人たちが立ち上がりました。

児童69人が在籍する珠洲市の直小学校です。
能登半島地震の発生からおよそ2か月がたったこの日、教室に真新しいカーテンが設置されました。

児童:
「きれい!いい色」

直小学校は、地震の発生直後から地域の人たちの避難所となりました。
その際、教室のカーテンが避難してきた人たちの命を守っていました。

元日から身を寄せている避難者:
「寒かったので、毛布を持ってくる人もいたが、カーテンを借りて暖をとる人もいた」

寒さをしのぐため、カーテンはすべて取り外されました。
子どもたちは、1月11日に学校が再開されて以降、2か月ほどの間、カーテンがない教室で過ごしてきました。

児童:
「まぶしくてテレビが見にくかった」

直小学校でカーテンがない状況を続けていると聞き、支援の手を差し伸べたのは、金沢市のインテリア商品販売店「かあてんや」の中崎さんです。
創業36年の「かあてんや」は、3000種類以上のカーテンを専門に取り扱う業者です。
カーテン専門の業者として子どもたちのためにできることはないかと考えた中崎さんは、直小学校に直接カーテンの提供を持ちかけました。

かあてんや・ 中崎功太郎取締役ゼネラルマネージャー:
「(直小学校に行き)普段と変わらない様子で元気だったけれど壮絶な経験を今もしている。なにかできることを…」

カーテンは一枚一枚手作りで、布は、取引先のメーカーに提供してもらい、それぞれの教室に合わせた色合いや生地で仕立てました。
無償での提供で、今後も長く使ってもらうために、思いを込めて作業にあたりました。

そして、先月、仕立てたカーテンを直小学校に届け、中崎さん自らが取り付けました。

児童:
「うちにもつけて欲しい」
「かあてんやさんに感謝の気持ち」
「当たり前のことが当たり前じゃない」
「感謝の気持ちを忘れずに生きていきたい」

かあてんや・ 中崎功太郎取締役ゼネラルマネージャー:
「カーテンは気分を変えられる。うれしい」

地震の際には避難した人たちの体を温めたカーテンが今後は、子どもたちの心を温めます。
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