能登地震から7か月 避難生活続く住民たちの決断…「災害公営住宅への集団移転」
輪島市の大きな被害を受けた地区では住民らが集団移転に合意していて、一部の地区が市に対して要望を行いました。
輪島市門前町浦上。その中にある中屋地区は住民のほとんどが仮設住宅に移り、自宅には住んでいません。
浦上地区 喜田 充 区長:
「ここらはもうもちろん、この家も住まれんし。ここは中屋地区の区長の家ねん。ここで住まれんもんで内灘行っておらん。この下にさらに2軒あるんだけども、その2軒の人も仮設に入っている」
こうした中、住民たちはある決断をしました。
「災害公営住宅への集団移転」です。浦上の中屋地区では11世帯のうち8世帯が集団移転に合意しているといいます。
移転先は同じ浦上の中でも数キロ離れた場所を希望。この公民館の近くに災害公営住宅を建てたいとしています。
浦上地区・喜田 充 区長:
「ここの敷地を活用したい。ここで8軒ぐらいは十分建つんですよ」
そして8月1日午後。輪島市役所に要望書を手渡しました。
要望に対し、市長は…
輪島市・坂口茂 市長:
「(地区の)中心部に近い所でみなさんがいいコミュニティを作りながら今後生活をしていくというこの取り組みは、輪島市にとってもモデル的な取り組みになるのではないかと思っておりますので」
県のまとめでは能登半島地震により、いまなお1422人が避難生活を余儀なくされています。