天皇皇后両陛下 穴水町と能登町の被災地を訪問…「やさしいお言葉に胸がいっぱい」
きょう午前。能登空港に到着された天皇皇后両陛下。
先月22日に輪島市と珠洲市を訪問されて以来2回目となる能登半島地震の被災地へのお見舞いです。
自衛隊のヘリでまず向かわれたのは、穴水町。
吉村町長:
「ここが穴水町の唯一の商店街として昔から栄えたところでございます。」
両陛下は多くの建物が全半壊となった穴水町の商店街を視察されました。
穴水町は能登半島地震で震度6強を記録し町内では、災害関連死を含む20人が亡くなっています。
避難所になっている穴水町さわやか交流館プルートでは。
両陛下は、腰を下ろして被災者一人ひとりと目を合わせながら声をかけられました。
穴水町では今もおよそ250人が避難生活をしこの避難所では、29世帯46人が暮らしているということです。
また、消防団員や医療従事者など災害対応に当たった人々には、天皇陛下は「どういうところに苦労しましたか」と尋ねられ皇后さまは「お疲れだと思いますが、ご自身の被災は?」などと気遣われていました。
「(陛下から)はじめ大変でしたねとのお言葉でやさしいお言葉で胸がいっぱいになりました」
「本当に心から心配していただきました」
一方、沿道では。
テレビ金沢・重盛友登 記者:
「正午過ぎです。両陛下のご到着までまだ少し時間があるんですが沿道には大勢の人の姿があります。」
両陛下の姿を一目見ようと多くの住民らが集まっていました。
そして、マイクロバスが近づくと。
沿道からの声援に両陛下は笑顔で手を振って応えていました。
「天皇陛下さまも雅子さまも本当にお優しそうでしたね。感動しました」
「とてもお二人がにこやかで手を振ってくれたので写真にも収めることができました」
そして、多くの犠牲者を出した土砂災害の現場を視察された両陛下は、現場に向かい黙とうを捧げられました。
そして、次に両陛下が訪問されたのは、能登町。
大森 凡世町長が臨時のヘリポートで出迎えたあと避難所となっている松波中学校に向かわれました。
体育館で避難生活を続けている住民の声に両陛下は耳を傾け一人一人にお声をかけていました。
「(陛下から)家族とか怪我とかどうですか聞かれて労いの言葉をいただきました」
「物腰優しい感じでよりそっていただける感じがしましたね…ありがたいなと」
その後、津波被害を受けた白丸地区へ。
白丸地区は、県内で最も高い4.7メートルの津波が観測され家屋が倒壊するなど甚大な被害を受けました。
月日が進む一方、地域によっては復旧復興がままならない状況も。
そうした中、「被災者の心に寄り添う両陛下の姿に勇気づけられた」という声も上がっていました。