石川・白山市のホテルで女性殺害の被告 裁判員裁判で語ったこととは…
7日、金沢地裁の205号法廷。入廷したのは黒縁のメガネにマスクを付けた小柄な男。殺人などの罪に問われている白山市に住む55歳無職の被告の男です。
事件が起きたのは去年9月。白山市内のホテルで首や胸を刺され、倒れている女性が見つかりその後、死亡が確認されました。
起訴状などによりますと、被告の男は白山市内のホテルで当時23歳の女性を刃物で何度も突き刺し殺害。女性から現金約1万9000千円を盗んだほか、金沢市内で身柄を確保された際、刃物1本を所持していたとされています。
迎えた7日の初公判。裁判長から事実関係について問われると…
「すべて間違いありません」
起訴内容を全面的に認めました。
検察、弁護側ともに起訴内容は争わず、量刑が争点となっている今回の裁判。冒頭陳述で検察側は「人を殺したいという願望を果たすため確実に殺害できるよう客室内に女性を呼び出した」と指摘。一方、弁護側は「衝動的な犯行で刃物は殺害準備で持ち歩いていたわけではない」と主張しました。
午後から行われた被告人質問で殺害した理由を問われた被告の男は…
「人を刺したら面白いんじゃないかという妄想がありました」
また、逃げ場の無い密室で犯行に及んだことについては…
「どうせやるなら確実に殺したいと思った」
裁判は3日間の審理を経て、11月20日に判決が言い渡されます。