地震で亀裂が入った白米千枚田 修復の見通し立たない中…米作り開始
地震で亀裂が入るなど大きな被害を受けた輪島市の白米千枚田では、米作りの最初の作業「田起こし」が行われました。
国の名勝に指定されている輪島市の白米千枚田では元日の地震で棚田の6割以上に亀裂が入るなど大きな被害を受け3か月がたった今も、修復の見通しは立っていません。
そんな中、田んぼを管理する、「白米千枚田愛耕会」は1000枚ほどある棚田のうち、被害の少ない60枚で米作りを行うことを決め、きょう、「田起こし」を行いました。
この作業は、土をかき混ぜ土壌の養分を活性化させるためのもので愛耕会のメンバー5人が、小型の耕運機やクワを使って冬の間に固まった土を耕していました。
白米千枚田愛耕会・白尾 友一 代表:
「田んぼうんぬんということは考えられないと思ってたんです。でも春めいてきたらやっぱりちょっとやってみようかと」
「2年かかろうが、3年かかろうがゆっくり綺麗に修復していこうかなと思っています」
白米千枚田愛耕会では、寄付を募りながら棚田の修復を進める方針で来月中旬には田植えが行われます。