30箇所で被害 兼六園・金沢城公園の崩れた石垣… 復旧に向け専門家が検討開始
きょう金沢城公園を訪れたのは、地盤工学や考古学などの専門家たち。確認しているのは崩れた石垣です。
元日の能登半島地震により、金沢城公園では、28箇所の石垣で崩れや変形が発生し、兼六園では2箇所の石垣が崩れました。
県は、安全確保や文化的価値保存の観点で復旧を進めるためきょうから専門家による検討を始めました。
今回被災した石垣のうちのほとんどは近世や近代に作られたもので、地震の前から変形がみられた箇所が多いということです。
県専門家会議・北野 博司 座長:
「長い間金沢城をずっと守り伝えてきた人たちの歴史の1つですから」
「利用者の方々の安全、それと歴史の証拠をどうやって後世に伝えていくかの両立ですよね。どちらか一方ではなくて、その両立が図れるような工法をこれから議論していくことになると思います」
県では、専門家の意見をふまえ文化庁と協議をしながらなるべく早く復旧への道筋をつけたいとしています。