地震で大きな被害を受けた和倉温泉の「総湯」が26日営業を再開し、多くの地元の人たちで賑わいました。

あいにくの天気となったこの日、和倉温泉「総湯」は、待ちに待った日を迎えました。

NNN取材団・白鳥記者：
「午前10時です。およそ3か月ぶりにのれんがかかりました。再開を待ちわびた地元民がなかへ入っていきます」

およそ3か月ぶりに営業を再開しました。

「総湯」は、元日に発生した地震により、配管が壊れ、源泉が届かなくなったほか、断水の被害も受けました。和倉温泉では旅館の休業が続き、いまも、再開のめどはたっていません。そんななか「総湯」は復旧作業を続け…

2月中旬に温泉が戻ると、今月16日には断水が解消され、営業再開にこぎつけました。

和倉温泉合資会社・小泉 孝史 社長
「大変ほっとした。いずれは必ず復旧できると思っていたが、思いのほか長かった。疲れは癒やせると思う」

慣れ親しんだ温泉の復活に地元の人たちからは笑顔がこぼれます。

利用客：
「やっぱ久しぶりの温泉はいいですね。いやー最高ですね。3か月我慢したのでよかったです」

兵庫県から来たこちらの家族は…

兵庫からの利用客：
「地震が起こって、一つなにかできることないかということと、今度子どもが小学生になるので、震災って身近なものなので、話を一緒にしたくて」

地震からまもなく3か月。今回の再開が和倉温泉の復興の一歩になればと、期待が膨らみます。

アンリス・松田 幸子さん：
「平日とかでも人通りが少ないので、少しでも人が戻ってきてくれれば」
小泉清泉堂・小泉 雅代 店長：
「活気のある和倉温泉にちょっとずつでもいいから戻れるんじゃないかなって期待はありますのでちょっと行ってみようかなと来ていただけたら嬉しいなと思います」

総湯は、当面は午前10時から午後4時までの時短営業を続けるとしています。