金沢市内にテント設営 温泉旅館では被災者の受け入れ 被災地の外へ…移動支援加速
被災地の外への移動支援や避難に向けた動きが加速しています。
8日朝、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターに並んだのは、7日に設営が完了したおよそ250のテント。
被災者がホテルなどの二次避難所に向かうまでに待機する場所として用意され、500人ほどを優先。
高齢者、障害のある人、妊婦、未就学児などとその家族を優先するとしています。
馳知事 「水道管がズタズタであるということはお伝えした通りですが、そんなところで生活をさせるわけにはいきません。改めて続々とこちらにまず1.5次で送っていただいて、お休みいただいて」
「二次避難所へのマッチングをいたします」「避難所の劣悪な環境を少しでも改善したいと思っていますので」
馳知事は避難者の人数によってはテントの数を増やすほか、別の場所に一時的な避難所の設置を検討する考えを示しました。
そして、南加賀の小松市。
市内の温泉旅館では、県の要請による被災者の受け入れが始まっています。
あわづ温泉 喜多八 喜多重光総支配人「よろしければ、大変だったと思いますので、まずは温泉で体を温めてください」
7日は能登から16人がバスで到着し、健康状態や個人情報の確認などが行われました。
女性「今何とかここまで来たら、落ち着きました」
男性「明かりがあって暖かい所なので、すごい安心してほっとしてます」
一方、金沢市内ではこんな取り組みも。
仕分けされていたのは金沢へ避難してきた人に配るための衣類です。
宿泊事業を手掛ける金沢市の業者が住民などから衣類の提供を募り集めたものだといいます。
「こみんぐる」林俊伍さん「本当に着の身着のまま財布も待たずに来ている人がすごいたくさんいて」
「少しでも安心してもらえたらなと思っています」
被災から1週間。厳しい状況が続くなか、さまざまな動きが見え始めています。