定期検査中の川内原発1号機の燃料取り出し作業を公開 20年の運転延長へ
7月、40年の運転期間を迎える九州電力の川内原発1号機は6月14日から定期検査を行っています。発電を停止した原子炉から燃料を取り出す作業が24日、報道陣に公開されました。
原発の定期検査は、13か月に1度行うことが義務づけられていて、川内原発1号機は今回で28回目の定期検査となります。
(記者)
「こちら奥にあるのがエネルギーを発生するための燃料が入った、原子炉容器です。この中の燃料を一つずつ取り出し、異常がないか検査していくということです」
原子炉容器に収められているのは157体の燃料集合体です。長さ約4メートル、700キロの燃料集合体を専用クレーンで取り出します。その後、水中カメラを使って燃料集合体に変形や傷が無いかなどを確認していくということです。
157体の燃料集合体は4分の1から3分の1が新しいものに交換され、順調に検査が終われば、2024年8月29日にも発電の再開を行うというということです。
(川内原子力発電所環境広報担当 前川裕章次長)
「定期検査は発電を開始して安全安定な運転をしていくためにとても大事なプロセスなので一つずつ丁寧に検査を進めていきたい」
川内原発1号機は、7月3日に40年の運転期間を迎え、その後、20年の運転延長に入ることになります。