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イルカの赤ちゃん観覧エリア拡大 全国に先駆け取り組む授乳トレーニングで生存率向上 かごしま水族館

2025年3月6日 18:57
イルカの赤ちゃん観覧エリア拡大 全国に先駆け取り組む授乳トレーニングで生存率向上 かごしま水族館
 2月、かごしま水族館で5年ぶりに誕生したイルカ赤ちゃん。7日から観覧エリアが拡大され近くで見られるようになります。
 水族館で生まれたイルカが無事に育つのは難しいことです。かごしま水族館では全国に先駆けて、ある取り組みを始め、生存率を高めています。

(永田莉紗アナウンサー)
「生まれて10日のイルカの赤ちゃん。活発な性格だということで、今も元気に水槽の中を泳いでいます」

 赤ちゃんイルカが生まれたときの体長は推定120センチ、体重は推定20キロ。24時間、15分から20分おきに授乳しているそうで、生まれたときよりもひとまわり大きくなりました。

(かごしま水族館・大塚美加係長)
「初授乳まで2時間半という、本当に最速だったし、やっぱり生きることに積極的におっぱいも探して、ちょっと大胆なところもあったり、活発だなと思うところもあったりする赤ちゃん」

 母親の「マール」は2回目の出産。スタッフも安心して見守っているそうです。7日から観覧エリアが拡大され、マールと赤ちゃんの姿を間近で見られるようになります。

 水族館で生まれたイルカが無事に育つのは難しいことです。2012年には国内の水族館や動物園で生まれたイルカが1年以上生きる確率は約20%でした。

 授乳がうまくできず死ぬ事例が多かったことから、かごしま水族館では全国に先駆けてお母さんイルカの授乳トレーニングに取り組みました。努力を重ねた結果、かごしま水族館ではこの13年間で生まれた6頭のうち、5頭が無事に成長。その経験や技術を今、全国の水族館に伝えているといいます。

(かごしま水族館・大塚美加係長)
「授乳トレーニングはかごしま水族館発祥になるので、そのかごしま水族館から始まった授乳トレーニングが今、全国に広がっていて、それがまた授乳がうまくいっているということにつながっていると思う。皆さんから名前を呼んでもらって、愛されるイルカになってもらいたいなと思っている」

 赤ちゃんの名前は、ゴールデンウイーク初日の4月26日から公募する予定だということです。
最終更新日:2025年3月6日 19:59
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