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鹿児島から羽ばたく 全国から注目の2人の中学生バレーボール選手 鹿児島市・肝付町

2025年3月17日 19:29
 鹿児島から羽ばたく 全国から注目の2人の中学生バレーボール選手 鹿児島市・肝付町
 バレーボールの話題です。全国から注目が集まる中学生が鹿児島に2人います。鹿児島市の頼冨果穂選手と肝付町の田中洸選手。2月、全国中学生選抜によるイタリア遠征に参加し、ユース世代の国際大会に出場。頼冨選手は大会MVPに。田中選手はベストヒッターに選ばれました。4月から高校生となる2人が描く将来とは。

 強烈なスパイクを叩き込むのは鹿児島市の武中学校を卒業したばかりの頼冨果穂選手。先月、全国中学生選抜によるイタリア遠征にも参加し、日本が3連覇を果たしたユース世代の国際大会で大会MVPに輝きました。去年は17歳未満の世界選手権にも出場するなど、全国から注目が集まる逸材です。

(頼冨果穂選手)
「コートの中でとにかく明るくいるというのを意識していて、学校以外でもボールに触ったりとか、バレーボールに関わっていたりとかをずっとやっていました」

 頼冨選手の強みは身長174cmから繰り出されるアタック。最高到達点は2m95㎝です。

(鹿児島市武中学校バレー部・井上美南海監督)
「サーブ力、スパイク力、ディフェンス、どれを取っても一級品のものを持っていると思います。バレーボールが大好きできっと寝ても覚めてもバレーボールのことを考えている、バレーボール大好きっ子だと思います」

(後輩)
「スパイクとかプレーももちろんすごいが、リーダーシップ。プレーだけでなくて人間性も尊敬できる先輩」

 頼冨選手、実はバレーボール一家のサラブレット。父は元実業団の選手で母はママさんバレーの全国優勝経験者なんです。姉は鹿児島城西高校のバレーボール部出身で、頼冨選手も姉を追いこの春から城西高校に進学します。

(頼冨果穂選手)
「姉が城西に進学していて春の高校バレーで最後(姉が)行けなかった場所に自分も行きたいと思ったからです。自分がチームを引っ張り日本一を目指してやっていきたいです」

 頼冨選手と同じくイタリア遠征に参加し、家族の背中を追いかけて進学先の高校を決めた選手がもう一人います。左利きの力強いスパイクを武器にイタリア遠征でベストヒッターに選ばれた肝付町高山中学校を卒業した田中洸選手です。田中選手は尊敬する兄と同じ川内商工高校に進学します。

(田中洸選手)
「(兄は)高校も強豪に行って、つらい、きつい3年間だったと思うが、その中でも、一生懸命バレーをやり通したという精神力が、とてもすごいなと思って、自分も身につけていきたいなと思った」

 身長194センチの田中選手はバレー部の部員たちと並ぶと、この身長差。最高到達点は、なんと3m33㎝です。中学生男子のバレーボールのネットの高さは2m30㎝ですが、田中選手がスパイクを打つときには、ネットから頭が出ています。田中選手の目線を見ても…。ネットの上から相手コートをしっかりと見渡すことができます。ただ、田中選手の強みは高さだけではありません。

(高山中学校バレー部・吉村正俊監督)
「高さをみんな言われるが、練習熱心。自分の苦手なところはとことん練習をする」

(後輩)
「陽気で元気のある先輩。みんなに優しい。憧れです」

(田中洸選手)
「大きいだけの選手と言われないようにレシーブも器用にできる選手になりたい。高校に入ったらもっと自分自身のレベルを上げて、最後の1点を任される大エースになりたい」

 鹿児島から世代を代表する選手となった2人の選手。姉や兄が成し遂げられなかった春高バレーへの出場という夢を叶えるため。家族の背を追いかけ追い越したいと強く願う2人の将来の夢は。

(頼冨選手と田中選手)
「オリンピックで金メダル」

 世界へ羽ばたこうとする2人のこれからの活躍に期待です。
最終更新日:2025年3月17日 19:50
鹿児島読売テレビのニュース