【そもそも.】年賀状とはー?いつからあるの?最近の傾向は?
4日は、仙台市内の郵便局に来年の年賀状が搬入された。
その年賀状が今週のテーマ。「そもそも、年賀状とはー?」、探ってみた。
浅野アナウンサー)
「年賀状はいつからあるのか?」まずは、街の人に聞いてみた。
街の人
「分からない」
「昭和初期くらいかな?」
「考えたこともない」
「祖父の家で、10円とか15円のハガキを見たことあるから、昭和初期?」
「大正時代くらい」
「明治時代?」
「今は、SNSでスタンプ」
「だんだん筆離れ。(値段が)上がるからとてもじゃない…」
まずは、郵政博物館の方に話を伺うとー。
なんと「平安時代からある」という。
平安時代の漢文学の大家藤原明衡(あきひら)が書いた「雲州消息」、手紙の文例集だが、この中に年始の挨拶もありこれが年賀状の原型とも言われている。
その後、長い時を経てー。
今のようにはがきで出すようになったのは、日本最初のはがきが発行された1873年(明治6年)以降のことだそう。
当時のはがきは、和紙製で二つ折りだった。
和紙で薄いので、強度を増すこと・内容を隠すことを目的に、二つ折りだったそう。
そんな、年賀はがき。平成以降の価格の推移を見ていく。
日本郵便の広報のによると、1989年(平成元年)の時点で1枚41円だったのが、50円台に乗り、2002年の郵政民営化を挟みんで2018年には60円台に。
そして、この10月に入って一気に85円にまで上がった。
2014年と2019年は、消費増税に伴うもので僅かな値上げだが、それと比べこの10月の値上げは一気に22円もアップ。
日本郵便は「昨今の物価高に伴い輸送費や人件費のコストの上昇したこと、そしてはがきの販売枚数の減少が主な要因」としている。
年賀はがきの発行枚数は、減少傾向にある。
2003年度をピークに右肩下がりで、令和に入ったあたりから落ち込みが加速している。
ちょうどこのあたり、中高年の方にもSNSがより広く浸透し始めた時期でもある。
日本郵便も「年始の挨拶の手段がメールやSNSなど多様化していることが、発行枚数の減少に繋がっているのでは」と分析している。
日本郵便は、年賀状のレイアウト作成やコンビニ印刷ができるスマホアプリを作ったり、カタログギフトとセットで送ることが出来るはがきを発売するなど取り組んでいて、「紙の良さや手紙文化を残していきたい」としている。