【解説】なぜ市職員が逮捕?公共工事の入札に重要「最低制限価格」って?
公共工事に対しては、複数の業者が「我々はいくらでやります」とそれぞれが入札していく仕組みになっている。
原則は一番安い価格を提示した業者が落札し受注するが、あまりに安すぎると、質の悪い工事に繋がってしまう可能性があるので、行政側があるラインを引く。それが「最低制限価格」だ。
これを下回った価格を提示すると失格になるという仕組みになっている。
しかもこの価格を公表してしまうと、そこを目指した無理な入札が出てくることから「最低制限価格」は非公表だ。
各業者はこの「最低制限価格」を下回らないように、でもそれに近い価格での入札を目指すので、「最低制限価格」はすごく大切な情報になる。
今回は、この「最低制限価格」に関わる情報をまさに作った行政側の2人が、1つの業者にだけこの情報を漏らした疑いがもたれていることが問題。
警察が引き続き捜査を進めている。