【再確認!正しい『自転車ルール』】新生活で通勤・通学に「自転車」を使う人も多いのでは?
新生活を迎える人も多い春、新たに通勤・通学に「自転車」を使う人も多いのではないだろうか。
そこで、正しい自転車のルールを、改めて確認する。
4月11日朝の仙台市内。
伊藤有里記者リポート
「こちらの交差点、自転車の交通量とても多いのですが、ヘルメットをかぶっている人をほとんどみかけません」
ヘルメット着用が努力義務となって、1年。
宮城県内の着用率は、「全国18位」の10.8%で、全国平均13.5%を下回っているのが現状だ。
自転車を利用する大学生からは、ヘルメットを着用しない理由として、「みんな被っていない」「恥ずかしい」といった意見が聞かれた。
仙台市民に自転車の運転について危険だと思ったことがあるか、話を聞いた。
女性
「わりとスピードを出されてる方が結構いらっしゃる」
親子
「狭いところで歩いている時に横切られたりとかすると、危ないっていうのはありますね」
自転車利用者からは、こんな声が聞かれた。
高校生
「歩道と車道の走る場所が、あいまい」
自転車の正しい乗り方を改めて確認する。
まず、車道通行が原則で、左側を通行する。
歩道は例外、歩行者を優先。
交差点では、信号と一時停止を守り安全確認。
そして、ヘルメットをかぶろう。
さらに、自転車の「2人乗り」、「ながらスマホ」、「イヤホンなどで音楽を聴きながらの運転」は危険。
夜間は、必ずライトを点灯。
飲酒運転は禁止。
宮城県内で、去年(2023年)発生した自転車の事故は577件で、3人が亡くなっている。
年代別では、高校生が全体の2割。高齢者が1割となっている。
歩行者の安全を確保するため、仙台市中心部ではこんな取り組みも行われている。
伊藤有里記者リポート
「仙台市中心部です。この場所、人も自転車もそしてバスも絶え間なく通ります。ここに指定されているのが『自転車押し歩き推進区間』です」
この区間は、バスの停留所があるため、自転車は車道を通ることができず歩道の幅も狭いことから、仙台市では『自転車の押し歩き推進区間』としている。
仙台市・自転車交通安全課 佐々木朝一郎課長
「バスが1台ならず何台もとまったりしますと、その脇を通って超えていくっていうのは恐怖を感じる方もいらっしゃると思います。歩道は歩行者優先になってますので、自転車で通行する場合は、降りて歩行者の安全を確保したうえで、通行していただければと思います」
『自転車押し歩き推進区間』は、仙台市が条例として定めたもので、市内ではここ1か所のみとなっている。
新生活を迎える人が多い春。交通ルールをもう一度確認し、保険に入っているか見直すなどして、安全な自転車の利用を心がけたい。
自転車と歩行者の事故では、過去の事例で「賠償金9521万円」の支払いを求める判決が出たこともある。