【カバン小売り】「ナカガワ」事業停止・自己破産申請へ 競合激化・新型コロナも影響(仙台市)
帝国データバンク仙台支店によると、仙台市青葉区のカバン小売業「ナカガワ」が4月22日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。
ナカガワは1946年(昭和21年)創業。一番町四丁目商店街(仙台市)に面した本店などで女性向けのオリジナルハンドバックなどを販売し、一時は約15店舗を展開。2002年7月期には約8億円の売り上げを計上していた。しかし、その後の競合激化などを背景とした売上減少で、現在の3店舗まで規模を縮小したものの赤字経営を余儀なくされていたという。
加えて、新型コロナの影響による客足の落ち込みを受け、関連融資も活用し一部店舗をリニューアルするなどしたものの、営業赤字を解消できず、2023年7月期までの4期連続で純損失を計上するなど厳しい状況が続き、事業継続を断念した。
負債額は2023年7月期末時点で約2億2300万円だが、その後変動している可能性がある。