<高校生の利用は”初めて”>巨大な顕微鏡と呼ばれる放射光施設『ナノテラス』 高校生が”仙台牛”を分析 「おいしさを”見える化”できるんじゃないか」
巨大な顕微鏡とも呼ばれる放射光施設『ナノテラス』で、高校生が仙台牛の美味しさについて分析した。
高校生が、『ナノテラス』を利用するのは今回が初めてだ。
東北大学大・青葉山キャンパスにある『ナノテラス』にやって来たのは、名取市の宮城県農業高校で畜産などを学ぶ生徒30人。
『ナノテラス』は非常に明るい光を使って10億分の1「ナノ」の単位で物質を分析できる。
生徒たちは、仙台牛の肉を使って、何が美味しさにつながるかを分析した。
『ナノテラス』を高校生が利用するのは、今回が初めて。
仙台牛を分析した画像には、白く写る赤身に黒く写る脂肪が多く入っているのが分かる。
学校の先生
「ただの脂の所にも(黒い部分)白い線がたくさん見えるでしょう?つまり脂の中にも赤肉が入って いるということが、目視で確認することができます 」
生徒
「今まで牛肉は表面上でしか見え てなかったので、このような内部まで見られたことで、赤みと霜降りのバランスでおいしさがどのくらい変わるのかが、今後”見える化”できるんじゃないかと思う」
今回、高校生は仙台市のナノテラス利用促進制度を活用したもので、企業や教育機関は1時間約4万円で利用できるという。