【ホームと段差小さく、座席デザインにケヤキの葉】仙台市営地下鉄「南北線」新型車両 日中の試運転スタート
今年の秋にデビューする仙台市地下鉄「南北線」の新型車両の試験走行が、日中の時間帯でも始まった。
15日午前、地下鉄「仙台駅」。
アナウンス「まもなく2番線に回送列車が到着いたします。乗車できませんのでご注意ください」
試運転の車両が、ホームに近づいてきた。
今年の秋にデビュー予定の地下鉄南北線の新型車両「3000系」。
これまでは、営業終了後の夜間に試運転を行っていたが、安全性が確認されたことから14日から日中の時間帯でも試運転を始めた。
新型車両の導入は、1987年の開業以来初めて。
デザインは、従来車両からの進化をテーマに、杜の都のシンボルカラー2本の緑ラインが印象的だ。
新型車両は、これまでより床が低くホームとの段差が4センチほど小さくなっている。
1両あたり定員は145人で、座席にはケヤキの葉をあしらったような模様も。
また車内には4台の防犯カメラを設置。
ペアガラス窓により騒音を減らしている。
今年の夏からは、運転士の訓練も行う予定だ。
仙台市交通局は「乗客の快適性を重視して設計を重ねてきた車両なので、秋の営業運転開始を楽しみに待っていてほしい」としている。