「やっと橋が架かった」離島『出島』と本土結ぶ「出島大橋」開通 半世紀以上にわたる島民の”悲願”(宮城・女川町)
宮城・女川町の出島(いずしま)と本土を結ぶ「出島大橋」が、19日に開通した。
19日は、現地でセレモニーが行われ、県や町の関係者や多くの地元住民が出席して開通を祝った。
離島・出島と本土を結ぶ全長364メートルの『出島大橋』は、2017年に本体工事が始まった。
離島航路が唯一の移動手段だった島が、陸路の完成によって町中心部からおよそ15分の距離になり、医療機関へのアクセス向上や住民の交流活性化などが期待されており、町の悲願として約170億円をかけて建設された。
女川町・須田町長の挨拶
「みんなで繋いできて、この1点に力を注いでいただけたからこそ、扉を開けることができて、そして扉の先にこれから進めるようになったんです。すべての皆さんの力がこの実現へ向けて本当に支えになり、必要であったんです。本当にみなさんありがとうござ いました」
セレモニーの後には、本土側と島側から橋の中央を目指して渡り初めが行われ、島民は半世紀以上前からの悲願が叶った橋の開通を、歩いて実感していた。
島民
「やっと(橋が)架かった、そういう思いです。若手の人に(橋の)利便性を活かしてもらって、盛り上げてもらいたい」
また、会場では航空自衛隊松島基地のブルーインパルスが上空を飛行し、島と本土をつなぐ新たな橋の誕生を祝った。