<もう見つけた⁉>『紫金山・アトラス彗星』観測のチャンスは”今” 宮城で見るためのポイントは?天文台に聞く
もうすでに見つけた!という人もいるのではないだろうかー。
去年発見された『紫金山・アトラス彗星』が、今 観測のチャンスを迎えている。
この彗星を、宮城県内で見るためのポイントを、天文台に聞いた。
仙台市天文台の学芸員が、13日 仙台市太白区秋保付近で捉えた「紫金山・アトラス彗星」。
彗星の特徴である〝ほうき〟のような長い尾を引いた姿が、見て取れる。
視聴者から寄せられた写真は、13日午後6時すぎ、釜房ダムの近くから撮影した1枚。カメラのモニター越しに、しっかりとその姿を確認できたという。
もし、肉眼で見ることができれば、1997年の『ヘール・ボップ彗星』以来という天体ショーに、仙台市天文台の担当者も注目している。
仙台市天文台・学芸員 仲千春さん
「ここを逃してしまうともう見ることはできない天体」
そもそも、『紫金山・アトラス彗星』は去年1月に発見されたもの。
地球に最も接近し条件が整った今が、観測のチャンス。
では、宮城県内で見るにはどうすればいいのか?
仙台市天文台・学芸員 仲千春さん
「できるだけ西の空が開けたところや、地平線、水平線が見える場所に行って、日の入り1時間後くらいに、双眼鏡とかを使って見たら見えるかなという感じ」
期待されていたほど明るくならなかったため、肉眼で確認できる可能性は低いとみられているが、彗星は西の空に輝く「金星」から見て右上の方向。
観測チャンスは、日没からおよそ1時間後の午後6時過ぎだ。
ただ高度が低いため、明るい市街地から離れた空がひらけた場所で。
そして、双眼鏡や望遠鏡を使うことがオススメだという。
仙台市天文台・学芸員 仲千春さん
「うまくいくと見えるかもしれないので、可能性にかけて見てもらったり、ほかにも星たちがたくさん見えているので一緒に楽しんでほしい」
ゆくゆくは太陽系から外れ、二度と見られないと推測されている『紫金山・アトラス彗星』。
肉眼で見ることが難しくても、その姿を探す価値があるかもしれない。