<”別れ”惜しむ>宮城の魅力を発信!アンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」 東京・池袋の店舗での営業終了
東京・池袋で宮城の魅力を発信し続けたアンテナショップが、およそ20年の歴史に区切りをつけた。
宮城県のアンテナショップ「宮城ふるさとプラザ」が、池袋の店舗での営業を終了し、現地では別れを惜しむ声が聞かれた。
店頭)20年間のご愛顧、誠にありがとうございます。宮城ふるさとプラザ、池袋での営業が本日6時で終了でございます。はいどうぞ、ご利用ください
15日、東京・池袋にある「宮城ふるさとプラザ」。
竹中弘記者リポート
「JR池袋駅の東口から歩いて2分ほどの好立地にあるアンテナショップ。閉店するきょう、多くの方が訪れています」
2005年に宮城県がオープンしたこのアンテナショップでは、牛タンや笹かまをはじめとした宮城の特産品などおよそ1300品を取りそろえ、これまでに延べ1370万人を超える客が訪れましたが、ひと月あたり1000万円にものぼる高額なテナント料などを理由に、閉店することとなっていた。
15日は最終営業日で、店内の商品は多くが品薄となっていたが、それでも多くの客が訪れ店内は混雑していた。
訪れた人( 岩手出身)
「ホヤぼーや、ホヤぼーやグッズ。4種買いました。ここと仙台でしか買えないものもあるので、安心というか便利だなって思いますね」
訪れた人(仙台出身)
「娘から『最終だよ』という連絡が来て、ちょっと慌てて来ました。(閉店は)がっかりですね。池袋にずっと長くあったので、『ちょっと行ってみよう』とか『これ食べたいな』と思うと来られたので、故郷が遠くなったような気がして寂しいです」
その後も客足が途切れることはなく、15日午後6時。
最後の瞬間を見届けようと集まった人たちの前に、従業員が並んだ。
宮城ふるさとプラザ・大蔵国孝店長)2005年7月の開店以来、およそ20年間にわたる皆様のご愛顧に心より感謝申し上げます。私たちスタッフ一同、心を込めて宮城の魅力を今後もお伝えし、宮城のご出身の方々の心のよりどころとなれるようこれからも頑張って参ります。ありがとうございました」
いよいよ、別れの時。
シャッターが閉まり、池袋に刻まれたおよそ20年の歴史に幕が下ろされた。
店員)ありがとうございました
従業員の目には、涙が浮かんでいた。
池袋での営業を終了した「宮城ふるさとプラザ」だが、存続を望む多くの声を受け、店舗運営を担ってきた宮城県の物産振興協会が、来年1月頃から日本橋茅場町に期間限定の仮設店舗を協会独自で開くことを決めている。
宮城県からの資金援助を頼れない中、その先の仮設ではない本店舗の開設も見据え、協会は今回クラウドファンディングという新たな方法をとり、目標額2000万円を資金に新店舗で再出発したい考えだ。
宮城ふるさとプラザ・大蔵国孝店長
「まずは皆さまのご期待にお応えできる(仮設の)店、そしてその先また本設の店舗を設置する際には、改めてどんどん宮城のPRができるお店を作っていきたいと思っております」
宮城の魅力を首都圏に発信する拠点となるアンテナショップ。今後の行く末はー?