「深刻な状況と捉えています…」大川で採卵のため”サケ”の捕獲始まる 初日は”震災後最も少ない捕獲数”(宮城・気仙沼市)
宮城・気仙沼市の大川では、採卵のために川を遡上するサケの捕獲が始まった。
気仙沼市を流れる大川のサケの捕獲所。
18日朝、地元の鮭漁業生産組合の組合員らが、仕掛けていた網を引き揚げた。
初日に獲れたのは、オス4匹とメス1匹で震災後で最も少ない捕獲数となった。
メスの卵を確認したところ、未成熟なため採卵は行われなかった。
大川のサケの遡上は年々減少していて、去年の捕獲数は平成以降初めて1000匹を下回る588匹となっている。
気仙沼鮭漁業生産組合・管野幸一組合長
「深刻な危機的な状況だと捉えています」
大川では、4年前から山形県や北海道から卵を取り寄せているが、今シーズンは北海道も不漁で卵の確保の目途は立っていない。
サケの捕獲は、来年1月末まで行われる予定で、春には336万匹の稚魚の放流を目指しているという。