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起源も意味も不明!五島伝統の奇祭「ヘトマト」諫早では「畳破り」畳をちぎりわらをこすり合う《長崎》

2025年1月20日 19:45
起源も意味も不明!五島伝統の奇祭「ヘトマト」諫早では「畳破り」畳をちぎりわらをこすり合う《長崎》

古くから伝わる新春恒例の奇祭が、この週末に各地で行われ、子孫繁栄や無病息災などを祈りました。

五島市では、国指定の重要無形民俗文化財「へトマト」が行われました。

▼五島市の奇祭「ヘトマト」…いくつもの行事が次々と行われ、その起源は不明

大きな酒樽に乗っているのは “新婚” の女性たち。 羽根つきをして子孫繁栄を祈願します。

(道脇 桃花さん)
「楽しかった。幸せな家庭を築いていきたい」

奇祭「ヘトマト」は、五島市下崎山町に伝わる国指定の重要無形民俗文化財です。

いつから始まったのか?次々と行われる行事の意味など、詳しいことはわかっていません。 

続いて登場したのは、締め込み姿の男性たち。

「ヘグラ」と呼ばれる縁起物のすすを、襲い掛かるように見物客に塗りつけていきます。

泣いて逃げる子どもにも、地域の人にも、見物客にも、誰彼かまわず顔にすすをつけられます。

その後、青年たちが縄で巻き取柄のついたわら玉を激しく奪い合う「玉せせり」。

さらには綱引きも…。

そして、祭りのクライマックスでは、長さ3メートル、重さ250キロあまりの大草履が運ばれてきて…。

若い女性を上に乗せ、大きなかけ声とともに高らかに担ぎ上げました。

(大草履に乗せられた女性)
「楽しかった。へトマト続けて… ほしいと思う」

大草履は神社に安置されて1年間、地区の安泰を見守り続けます。

▼諫早市の「畳破り」…畳を盾に社殿にこもる楠木勢 vs 攻める鎌倉幕府軍を再現

南北朝時代の武将楠木正成・正行 親子を祭る諫早市の楠公神社。

ここで行われたのが、250年以上前から続く奇祭「畳破り」です。

畳破りは、数十人の氏子が畳を盾に社殿に立てこもる楠木勢と、参道から攻め寄せる鎌倉幕府軍に分かれて戦いを再現しています。

幕府軍は社殿に入り込むと畳を引きちぎり、わらで互いの体をこすり合わせます。

そして奥壁の的に矢を放ち、1年の吉凶を占う「まといの儀」。

放たれた矢は縁起物とされていて、参加者が激しく奪い合いました。

(参加者)
「やっと年が明けたという感じ。いい年になればいい」

(参加者)
「真ん中には当たらなかったけれど楽しかった」

(諫早市白浜町 牟田幸雄 自治会長)
「町内の皆さんが、健康長寿を育んでいけるような年にしていきたい」

最後に餅まきが行われ、無病息災、豊作を願いました。

最終更新日:2025年1月20日 19:53
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