県内SNS型詐欺「年間被害総額11億円超」郵便局ではSNS型ロマンス詐欺を未然に防ぎ感謝状《長崎》
県警は9日、SNSを通じた詐欺による去年の被害総額を発表しました。
なんと1年間で11億円あまりに上ったということです。
大きな被害額ですが、これは増加傾向にあるのでしょうか。
前の年の類似の事案の総額と比べると8億6000万円以上増加。
被害件数も、127件も増えています。
去年の被害の内訳をみると、SNSを通じて投資に勧誘するSNS型投資詐欺が6億4000万円あまり。
被害者に恋愛感情や親近感を抱かせたあとで投資に勧誘したり、現金を振り込ませたりする『SNS型ロマンス詐欺』が約4億6000万円となっています。
そのような中、SNS型ロマンス詐欺を未然に防いだとして9日、県警から郵便局員2人に感謝状が贈られました。
長崎警察署から感謝状が贈られたのは、長崎市かき道の長崎東郵便局に勤務する吉山 梨乃さんと上司の磯野 則吉さんです。
去年10月、70代の男性がSNSを通じて知り合った外国人女性とやり取りした後、「銀行の支店長を名乗る人から電話があり、電子マネーを買うように言われた」と話していたことから2人は詐欺を疑い、被害を未然に防ぎました。
(長崎東郵便局 吉山 梨乃係員)
「詐欺かもしれないと、ニュースで見ていたので (上司に相談した)。人ごとではなく、自分ごととして何事もとらえないといけないと思った」
(長崎東郵便局 磯野 則吉課長)
「(良かったのは) 被害が出なかったこと。躊躇せずまずは話を聞いて、警察に通報する流れで報告していきたい」
警察は、会ったことがない相手からお金の話が出たら、詐欺を疑うように注意を呼び掛けています。